2012年6月9日土曜日

常設展示リニューアルイベント「もっと知りたいハンズオン」④  古文書探偵になろう

6月に入り、大阪も梅雨入りして雨と蒸し暑い日が多くなってきました。

 資料館では、6月9日(土)に「古文書探偵になろう」というイベントを行いました。
 

 みなさんは「古文書」と聞くと、「字がくずれていて読めない」とか、「難しい」といったイメージを持っているかと思います。今回は、古文書に少しでも身近に感じてもらえるように、古文書に使われている紙と同じ原料から和紙を作りました。また、資料館に所蔵している古文書を実際に見て、どんなものなのかを知ってもらおうというのが目的です。

まず、紙漉(かみす)きをして和紙を作りました。
 主な和紙の原料は楮(こうぞ)と呼ばれる木です。楮の皮の繊維をほぐしたものに植物(トロロアオイ)から採れた粘液を混ぜて、漉き具(すきぐ)で漉(す)くと和紙の原型が完成します。

それを乾燥させると和紙の出来上がりです。
 

 当日は、参加者にはダンボールに漉いたものを貼り付けて家に持って帰ってもらいました。どんな和紙が出来ているのでしょうか?

 紙漉きが終わった後は、資料館が所蔵する古文書を実際に見てもらいました。

 展示ケースには3点の古文書を展示して、その中からワークシートを使って、それと同じものを探してもらいました。

ワークシートには2か所空白があり、参加者には古文書を見て文字を埋めてもらい、古文書の解説を学芸員が行いました。

 資料館2階にもワークシートを設置しています。常設展示室にお越しの際は、展示している古文書の中からワークシートと同じものを探して、少しでも古文書に接してもらえればと思います。

 今回も多くの方に参加して頂き、ありがとうございました。

 来週16日は、イベント最終回「地域のものを探せ!」です。オリジナルカードを作って、大東市内で実際に使われていた民具に触るというものです。次回も皆さんの参加をお待ちしています。

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